看護師の業務内容

看護師の業務内容


呼吸困難に対する体位

看護師は様々な痛みや症状を訴える患者さんに対して、それらを少しでも緩和できるような状態、体位をとらせてあげることも必要になってきます。 ではその中でも呼吸困難を訴えている患者さんに対してはどのような体位をとらせてあげればいいのでしょうか。

看護師は呼吸困難の患者さんに対しては、横になって寝ている姿勢より、座っている姿勢を取らせます。座位や半座位という体位です。 呼吸困難というのは3つの要因からなります。

一つは、気管支や肺の狭窄によって空気の通りが悪くなり呼吸がしづらくなることです。
癌によって肺や気管支の容積が小さくなってしまったり、たくさんの痰が詰まることによって軌道が狭くなったり、喘息によって気管支が腫れるような状態になって軌道が狭くなったりするものです。

二つめは、肺や気管支以外の原因によるものです。
腹水がたまっていて横隔膜を圧迫していたり、腸にガスや便が溜まっていてそれがまた横隔膜を圧迫したり、心不全や重度の貧血などが原因となります。

三つめは心理的なものです。
不安やストレスから起こることも多いのです。

このようなことが原因で呼吸困難が起こってくるのですが、そこで看護師が座位や半座位の体位をとらせるには理由があるのです。 心不全などで起こっている場合には、座位になることで、血液が下半身の方へ流れて行き、心臓に戻る血液の量が減少するのです。それが肺のうっ血を軽減し呼吸が楽にできるようになるのです。

また気管支喘息の場合には、前傾姿勢をとることで気道の狭窄が減少することで呼吸も楽になるのです。そして座位や半座位になると心臓の負荷が軽減され、横隔膜も下がります。 すると腹圧が下がって呼吸困難も楽になるということです。

しかし座位でも前傾姿勢をとってはいけない場合もあります。それは高齢者などが食べ物をのどに詰まらせた場合です。その時に前傾姿勢をとると、さtらに食べ物が気道を防いでしまう恐れがあります。 そのような時には、患者の顔を横向きにして、ガーゼなどをまいた指で食べ物をかき出すようにします。

このように看護師は、医学的な根拠に基づいてそのような体位をとらせてくれているということです。看護師に限らず医師はもちろんのこと、医療に従事する人はこれらの根拠を理解しているので、 医療に詳しくない人なら「なんとなく楽になりそうな体位だから」と呼吸困難の人には必ず座位にするのではなく、その原因に応じて対処をすることができるのです。