看護師の業務内容

看護師の業務内容


体温測定の実施方法

人間の身体は、代謝することによって熱を発生しており、熱を外気中に放散することで下げることができます。体温には体の深部の温度である核心温度と、 体の外層部の温度である外殻温度というものがあります。外殻温度は生活する環境の温度で変化しますが、核心温度は気温が変わってもほとんど変化することはありません。 また、人間の体温は一日の間に1℃以上変化しています。日中の活動を終えた夕方に最も高くなり、睡眠中の深夜に最も低くなります。 看護師はこのような体温の種類と変化を踏まえた上で体温測定を行う必要があります。

体温測定

看護師が体温測定を行う場合には、一般家庭で体温測定が行われるのと同様に、体温計を使用して体温を測定します。 体温計には水銀体温計と電子体温計があり、それぞれに特徴があります。

水銀体温計は熱伝導率や熱膨張係数の高い水銀の性質を利用して作られたものですが、水銀は体に有害な物質であり、体温計そのものも割れやすいため、 看護師が患者の体温を測定する際には取扱いに注意が必要です。 その使用方法は、まず使用前に水銀の目盛が35℃以下になるように、体温計を振ります。この時、周囲に障害物がないことを確かめ、体温計をしっかり持って振ることが大切です。 水銀温度計には測定部位に合わせた様々な形のものがあるため、看護師はその用途に合わせて体温計を使い分けなければなりません。 例えば、口腔温を測る場合には一重管の割れにくいものを、直腸温を計る場合には温度を感知する部分が太く短いものを、腋窩温を計る場合には薄くて平たい二重管のものを選択します。

電子体温計は水銀体温計に比べて短い時間で体温測定を行うことができますが、時間が短いだけに、外気の影響を受けやすい腋窩などの温度を測る場合には、 看護師はあらかじめ患者に腋を閉じておいてもらうように指示することが大切です。腋窩温を計る場合には、下から約30度の角度で腋窩動脈の通る腋窩の中央に体温計の先を当てるようにします。 乳児など、腋窩での測定が困難な場合には顎と頸で体温計をはさんで頸部の温度を測ることになります。 口腔温を測る場合には、舌の下側に舌小体を避けるようにして斜めに体温計を挿入して口を閉じてもらいます。体温計を噛まないように注意を促すことが大切です。 直腸温の測定は、体温計の先にワセリンなどの潤滑油を塗布してから肛門に挿入します。側臥位や仰臥位で測定を行い、できるだけ患者がリラックスできる状態で行うことが大切です。